今年もこの日がやってきた。
何年たってもトラウマとなって思い出す。
あの日、激流の中、要介護の母が一人いた近くの実家へ。
実家の建物は半分水没。傾いたまま、なすすべ無く流れて行った。
一方、妻は、、、自宅方向を振り返ると津波のもくずとなっていた。
極寒の夜、寒さに震え星空を見ながら実家の屋根上で一晩涙した。
、、ヨメを見捨ててしまった自責の念。
しかし三日後、奇跡的に再開。
ヨメはヨメで子供たちに「父さんは亡くなった」と、伝えていた。
お互い「悪運が強いなぁ。」と、憎まれ口を叩きあって喜んだ。