気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
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入院てん末回想記 Vol.10

8月24日。傷口は少し痛むものの体調は良好さを取り戻した。窓が大きい病室からの景観は、すがすがしく格別。眼下に見える広大な建物は中高一貫校の『仙台白百合学園』。いなか者の気仙沼人から思うイメージは、お嬢様学校かと。夕刻時、『カラ~ン、コロ~ン』、学校のチャペルだろうか(?)美しい鐘の音が1分ほど心地よく鳴り響く。気分転換と有酸素運動を兼ねて売店へ。本でも読もうか。歴史ものが好きだがあいにくそれらしき類は無い。立ち尽くし本棚を眺めること5分。気鋭作家の湊かなえが以前、息子らが通う気仙沼高校で出前授業を行った話を思い出し、何とはなしに彼女の本を選んだ。今や小説界をけん引するミリオンヒットメーカーの湊かなえ。期待が高まる。