昨日、地元紙の一面は『ヨシキリザメ』の記事。気仙沼魚市場では、年々サメの水揚減少が顕著、呼応してフカヒレ相場は天井知らずの右肩上がりで参っている。困っているのはウチだけではなく市内のフカヒレ同業8社、皆同じ。各社原料在庫薄で難儀している。なので、単発に水揚げがあると争奪戦は熾烈、相対取引とは言え皆、頭から湯気がのぼるわ血圧上がるわで、もう大変。─4年前にはヨシキリ・尾ビレの原料買い付け価格kg/1万円台だったものが今やkg/3万円台。(※記事の『キロ300円台』はヒレではなく魚体の入札相場)この先どうなることやら、マジ頭いたい。
2日の紙面トップは『モウカザメ‥』。ヨシキリザメの漁は通年なのに対して、モウカザメは春先から晩秋にかけて、特に夏に多く水揚げされる季節回遊魚。記事にあるように、厳寒期に揚がるのは聞いたことが無い。これも海洋変化の影響なのか。。慢性的な原料不足の中にあっては1,100本と言っても、ほぼ焼け石に水。。原料屋の言い値で予約を受けている大口問屋が一発買いで、ハイおしまい。てな感じでウチには回ってこない。ウチの看板商品『トロトロほぐしふかひれ広東風煮込』は、このモウカザメの胸ビレと尾ビレを使っているが原料屋にも在庫が尽きてしまっているので昨年の9月を最後に販売休止となっている。稼ぎ頭のドル箱商品なので本当に辛いところ。ハァしんど。