気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
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遭遇

山手に車を走らせていると、いたいた♪~カモシカちゃん。車内から何枚撮るも、ちょっとブレブレ。

ニホンカモシカは戦後、密猟が横行したため一時、絶滅が危惧されたと聞く。資源回復の為、保護すべく天然記念物に指定したものの、今や増えすぎて農作物の被害に悩まされていると言う。まさに、あちらを立てればこちらが立たず。見かけたそこは山道に面した民家の裏手。なだらかな斜面の中、地に芽吹いてる何かを選んで食べている。ドップリした体つきから栄養状態はとても良さそうだ。

角の伸び具合からして結構な御年か。見立てだけではオスメスの区別はつかない。彼(彼女?)が顔を上げたところで小生と、しばし無言のお見合い。カモシカはおとなしいので向かってくることはまず無い。目が合うと、時に30秒くらいは身じろぎせずに固まっているが、その様はまるで剥製のようだ。ボフゥッ!!...鼻息とも鳴き声ともつかない一息を立ててザザッ,ザザッ、山の茂みにゆったりと去って行った。

そう言えば、言い出しっぺはどこの誰なのか、、受験生が受験日当日にカモシカを見かけたら”合格は間違いない!”のだとか。。”流れ星が消えないうちに願い事をすれば叶う!”と言う類のものと一緒。良く言えばロマンがあるが反面、まぁいい加減な話だ。。ともかく、カモシカはどんな険しい所からでも決して落ちることは無い。と言うことから関連付けたことだと思われるが、とは言え現実に遭遇は至難の業だ。そこで、と言う訳ではないだろうが、昨今には手短にあやかれるようにと、カモシカが描かれた合格祈願のお守りやお札、絵馬などもあったりして、世の皆さまは実に商魂たくましい。