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誕生日・命日

きのう4月24日はヨメちゃんの誕生日。小生より6才下の御年○○。連れ添い寄り添い波乱万丈の35年。本人いわく、「こんなにアンタと長く続くとは思わなかった。」って、、、どう言うことじゃー!!!。近年はご本人さまから厳しく顔出し禁止令が出されております故、こたびはパンダ顔にて失礼つかまつり候。

3年前、あるイベントで当たった寿司券を長らく引き出しに入れっぱなしにしていた。有効期限は今年までの記載とある。忘れて失効したら大変なので、この機会に利用することにした。

ヨメちゃんは生ものが苦手。それを伝えて調整してもらった特製のちらし寿司ふたつ。「うまいうまい♪」丁寧な仕事ぶりがうかがえる大満足の寿司だ。

なにはともあれ、来年も変わらずこの日を迎えられるように願いつつ、”俺より先に逝ってはならない”(さだまさし『関白宣言』)てな感じでよろしく。それを言うと、「アタシがいないと生活が不便になるからでしょ。」と、軽くあしらわれるが。ん~、まぁ正直なところ、それも無くは無くも無いような.....。

話はガラリ変わって。。同日一方、4月24日は小生が”よすが”とする”森田童子”、八回忌の命日でもある。ヨメちゃんの誕生日と同じ日とは因果なもの、コレも何かの縁廻りか。

その昔、森田童子のライブに2度だけ行ったことがある。場所は両国あたりだったか、野外に大きなテントを張った会場。さながらサーカスのような外観で”黒色テント劇場”と銘打っていた。後にも先にも5日間だけのスポット興行、その初日と最終日の2回に足を運んだ。テント会場の床一面に張られたブルーシートの上にはゴザが敷いてあったと記憶する。広さは学校のプールより一回りか二回り狭いほどだったか。女性客のほとんどはヒザを抱えた体育座り、男性客は皆、アグラをかいて聞いた。暗陰立ち込めるテント内。森田童子の切ない歌声に呼応するように、すすり泣く女性たちの声が交錯する異様な世界、手拍子するような明るい曲は一切無い。森田童子はある意味アンダーグラウンドなシンガーでコアな支持者が多い。そんな虚無感漂う客たちは何かしら心を病んでいたり失望や絶望にさいなまされていたのかもしれない。森田童子の虚う世界は儚くも蜃気楼のよう。

─森田童子は65才にしてその幕を閉じた。余年は心不全に苦しんだようだが、奇しくも小生も今年65才で同じ心不全持ち。なので、つい重なって、よからぬことが巡ってしまう。。誰しも明日のことはわからない。己の定めは運命に委ねるしかないと観念している。。心静かに、合掌