気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
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仕事場に向かう途中に今、新たなドラッグストアが建設されている。ここは3.11震災の津波で壊滅した場所で、市が被災地権者から買い上げた地域。宅地利用は禁止区域となったため市は工場など企業誘致に奔走するも、海からは200m弱と近いため難儀していた。が、14年目にしてようやく1企業が手を挙げてくれた。喜ばしくも反面、想像だが固定資産税や法人市民税を始め、土地に係る費用など多面的に手厚く優遇してやっとのことで誘致にこぎつけたのかも。何せ、ここは交通量もそう多くはなく、近辺の住宅は点在する程度。ひいき目に見ても立地が良いとは言えない、ヘタしたら津波に再び襲われそうな所だ。宮城県沖地震も差し迫っていると言われる中、余計なお世話ながら案じてしまう。

ところで今、気仙沼はチェーンドラッグストアが乱立、まさに戦国時代の様相だ。近年、出店攻勢が目覚ましいのは”ツルハ”と”薬王堂”。今のところ市内に前者は3店舗、後者は6店舗めを建設中。他には富士薬品系列の”セイムス”や”カワチ薬品”、そして大手の”アオキ”も現在出店を計画中と聞く。一説によればドラッグスア1店舗あたりの商圏人口は最低でも7,000人程度は必要なのだそう。と、すれば気仙沼市は人口約55,000人。前述に当てはめれば8店舗あたりが適正といったところか。近々には12店舗になろうとしているので明らかに過剰、人口は気仙沼もご多分に洩れず減少の一途をたどっているし、パイの奪い合いで追々淘汰されていくのは容易に予想がつく。

ドラッグスアと言えども最近は精肉、生鮮野菜、冷凍食品も充実している。これに鮮魚が加わったら、もうスーパーマーケットだ。小生も日々、特売チラシのチェックに余念が無い。おかげで目は朝からショボショボ。。