気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
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準決勝

宮城大会、今日の準決勝からはテレビでも生中継される。ネット配信と違い、カメラも内外野に複数台のスタンバイ。なので、より一層快適観戦。解説は西武ライオンズで活躍、その後はファイターズでコーチを努め、現在はプロ野球解説でもお馴染みの大塚光二さん。高校生の県予選でプロが解説をするのは珍しいかもしれない。玄人(くろうと)目線での解説、どんな切り口になるのか楽しみだ。

地元、気仙沼中出身、小山くんのタイムリーで先行。試合は両校投手の熱投でガップリ四つ。8回までは緊迫したしたローゲームだったが、最終回に予想だにしない展開が待っていた。

9回表、東陵守備陣に、まさかまさか3つのエラーが続いてしまい、痛恨の1点を献上。結局、これが決勝点となりゲームセット。懸命にプレーしている中でのエラーなので責められない。とは言え、エラーした選手の心情を推し量れば鎮痛この上ない。

それまで気が張っていた糸が切れたのだろう、センターを守る菊田くんは力無くヒザから崩れ落ちた。自力で立ち上がれない様子が痛々しい。

毎試合、好投を続けてきたエースも涙が止まらず、見ているこちらも目が潤む。

3年間、この時に賭けて頑張ってきた選手にしかわからない感情。それぞれの様々な思いが溢れ出し、全員がもう、嗚咽して涙涙涙。・・・東陵ナイン、お疲れさま、ナイスゲームでした。.....プロ野球もシーズン真っ盛り、推しの楽天戦、ドジャース戦もいいが、やっぱり一発勝負の高校野球が一番おもしろい。

1枚のキップを賭けた最後の試合。散った県内44校の思いも背負って、決勝の好ゲームを期待したい。【完】