気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
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法要にて

先日のこと。栗原市は金成山・福王寺住職であった伯父(亡き父の直兄)の三回忌と前住職三十三回忌の併修法要に参席。。自分ごとだが父には生前、何かと反発しまくりであった。後悔先になんとやら、、亡き後になって思い出しては悔いていたダメダメな小生。対して、伯父さんには少々耳の痛い小言でも「ウンウン」。不思議と素直に耳を傾けられた。うまく表現できないが、トーンのオーラが脳内に心地良く染み入る感覚と言うか。...16年前、父の葬儀の時に、それまで父に反抗してきた懺悔の念を伯父さんに吐露した。その時、伯父さんから菩提樹と翡翠(ひすい)で出来た見るからに高そうな”二重数珠”をいただいた。「コレを父ちゃんだと思って拝んだらいい。」、「朝でも寝る前でも手にして頭を下げれば慰めになっからな。」と。

、、、けれども、その大事な数珠は3.11津波で流失してしまった。震災直後、沢山の物資を持って気仙沼に来てくれた伯父さんに数珠を持って逃げないでしまったことを深く詫びた。「お前を守ろうとして流されたんだ。そう思えばいい。」伯父さんの穏やかな語りに目をうるませたことが昨日のことのように思い出される。

思い返せば、昨年の一周忌法要では寺に向かう車中、急に腹が痛くなってコンビニに立てこもると言うまさに痛いハプニングに見舞われ、おかげで開始時間の到着になってしまい冷や汗をかいた。今回は同じ轍を踏まないようにと時間に余裕を持って出発。。車を降りてテクテク、、「ん!?」。昨年は外の本堂前に長い受付テーブルと人も沢山いたのに、、見渡すも、シーン...なんか誰もいない。聞こえるのは鳥のさえずりだけ。人の気配無く、あまりの静寂に不安がよぎった。もしや日取りを間違えたか...。得意のまた”やっちまった”ってやつかも。ちょっと気を落ち着かせようと、しばし寺庭の池に身を寄せた。水面に目をやれば雑念を払うがごとく蓮の花が満開。実のところ、生と言うか自然の蓮の花を見るのは長い人生、これが初めて。またとないチャンスかもしれないと夢中で何度も何度もシャッターを切った。で、その中の”手前味噌ショット”がコレ。

.......そうこうしているうちにポツリポツリ、参列者とおぼしき方々がやってきた、ホッ.。o○よかったぁ。

万端滞りなく本堂での法要を終え、墓前に移動して焼香。親族、参列者に続き大導師、脇導師、縁故の僧侶が香を焚く厳かな空気。

帰りしなに伯父さんの長男、たかちゃんと満面ショット。彼は別の寺(興福寺)の住職。伯父さんの寺(福王寺)の跡目は次男のしゅうちゃんあ~失敗、彼ともツーショット撮ってくればよかったぁ。。