2025年6月 · 2025/06/09
先日のこと。栗原市は金成山・福王寺住職であった伯父(亡き父の直兄)の三回忌と前住職三十三回忌の併修法要に参席。。自分ごとだが父には生前、何かと反発しまくりであった。後悔先になんとやら、、亡き後になって思い出しては悔いていたダメダメな小生。対して、伯父さんには少々耳の痛い小言でも「ウンウン」。不思議と素直に耳を傾けられた。うまく表現できないが、トーンのオーラが脳内に心地良く染み入る感覚と言うか。...16年前、父の葬儀の時に、それまで父に反抗してきた懺悔の念を伯父さんに吐露した。その時、伯父さんから菩提樹と翡翠(ひすい)で出来た見るからに高そうな”二重数珠”をいただいた。「コレを父ちゃんだと思って拝んだらいい。」、「朝でも寝る前でも手にして頭を下げれば慰めになっからな。」と。 、、、けれども、その大事な数珠は3.11津波で流失してしまった。震災直後、沢山の物資を持って気仙沼に来てくれた伯父さんに数珠を持って逃げないでしまったことを深く詫びた。「お前を守ろうとして流されたんだ。そう思えばいい。」伯父さんの穏やかな語りに目をうるませたことが昨日のことのように思い出される。
2025年5月 · 2025/05/22
仕事場に向かう途中に今、新たなドラッグストアが建設されている。ここは3.11震災の津波で壊滅した場所で、市が被災地権者から買い上げた地域。宅地利用は禁止区域となったため市は工場など企業誘致に奔走するも、海からは200m弱と近いため難儀していた。が、14年目にしてようやく1企業が手を挙げてくれた。喜ばしくも反面、想像だが固定資産税や法人市民税を始め、土地に係る費用など多面的に手厚く優遇してやっとのことで誘致にこぎつけたのかも。何せ、ここは交通量もそう多くはなく、近辺の住宅は点在する程度。ひいき目に見ても立地が良いとは言えない、ヘタしたら津波に再び襲われそうな所だ。宮城県沖地震も差し迫っていると言われる中、余計なお世話ながら案じてしまう。