気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
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能登半島地震

連日、テレビで観る震災の悲惨な様子には胸が痛む。……半面、年のせいか、この混沌とした時にあって、出演者に罪は無いのだが、テレビ番組の低俗さの多いことには閉口する。悪ふざけが過ぎるバラエティーやタレントのドカ食い番組など、能天気で平和ボケが定着しすぎて憂いが尽きない。。そうは言っても、そんな払えない煩悩を抱える小生の認識がおかしいのかもしれないが。……つい見入ってしまう津波の映像。フラッシュバックして涙腺がゆるむ。震災は”見る、聞く”と”経験、体験する”とでは当たり前だが想像を絶するほど違う。前者は致し方の無いことだが、どこか他人事であり客観的にしか感ずることができず、その時の意識や心情は時と共にフェードアウトする。後者は程度の差こそあれトラウマに苦しめられる。。日本は世界でも、まれにみる4枚の海底プレートに相い接する地震大国。加えて全国には2,000ヶ所もの活断層が毛細血管のごとく潜んでいると聞く。なので、日本中いつでもどこでも地震は普通に起こる。と言う、永続的に逃れられない宿命を背負っている。昨今、南海トラフ地震や首都直下型地震が、いよいよ現実味を帯びて盛んに言われている。必ずや、やってくるだろうその時が、仮に大雨や真冬の寝静まったころに起こりでもしたら、どれほどの惨劇になってしまうだろうか。。話は戻り、能登半島地震の避難者は現在34,000人を超えると言う。これから仮設住宅ができるまでは一番過酷を強いられ、その後、本設の住まいを構えるまでにも相当な期間を要することになる。小生も仮設住宅に5年余り居たので、その辺のことは容易に想像がつく。今後は一層の厳寒期。避難生活にあっては持病を抱えていたり経済的困窮している方も多分にいるだろう中、これからが本当の正念場。。。自身のことで恐縮だが震災を経験したひとコマを垣間見れるので、よければ。パソコンではコピペで、スマホではURLをタップして。

https://www.furusato-tax.jp/feature/a/2019_311_story2──ちなみに上の画像(赤い外壁)は、ガレキに押し流され埋もれた小生の実家。2階の上部だけ顔を出している。下は当時、高校生の二男(左)、中学生の三男(右)とヨメちゃん。応急に道路のガレキを撤去した直後、燃え尽きたわが家の前で。ただただボーゼンと立ち尽くす姿に表情は無い。北部の鹿折地区と同様に焼け野原となった、コチラの南気仙沼地区は大津波で400名もの犠牲者を出した地獄絵図さながらの地域でもある。

下は今回の広範囲に及んだ輪島大火。気仙沼同様、この惨状には目を覆いたくなる。激しい横揺れが起きると、いたるところで倒れたプロパンからのガス噴出と、戸外の灯油タンクなどに誘因し引火。同時火災が発生すると軽微な風でも瞬く間に炎は連なり拡散する。もうこうなると、焼け石に水とは正にこのことで、無情にも焼け尽くすまで放っておくしかほぼ手は無い。