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節分・祖父からの

『苦来は自の邪、幸来は善業とす』僧職にあった祖父、英運(えいうん)が震える手で墨筆をとった訓紙。(震災で消失)晩年、高齢の祖父は滑舌が悪くなり言葉が聞き取れず、祖母を介して通訳してもらっていた。。「バッちゃん、コレどう言う意味かねぇ?」祖父いわく、「ω※ξ☆‥▽ω〇、、、」祖母は聞いてくれたが「オラにも何言ってんのかわかんねぇ。。」幾星霜哉、、年を重ねるほどにコトの解釈が深まる。節分を迎えると毎年『訓紙』の教え言葉をしみじみ思い出す。『苦来(鬼)は自の邪、幸来(福)は善業とす』─想い起こされることがある。。祖父の晩酌のアテに欠かせなかったのは砂糖をたっぷりと付けたトマト。子供のように口いっぱいに頬ばり汁がダラダラ。で、祖母はブツブツ小言をいいながらも世話を焼く。よだれ掛けをさせられていた祖父の姿がなつかしい。

真言宗智山派・一関市・東光山醫王寺・十六世権中僧正・菊地英運・世寿94歳 寺庭・ヨシミ・行年92歳