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年始めのコト・その5

年始めのコト第5話。東京在住の長男が正月休みで帰省した時の様子を少々。。彼は他愛も無いことでよく笑う。時に、口が裂けるのでなないかと思うほど腹を抱えて笑い転げる。あわせて横でヨメちゃんもいっしょになって大笑いする。そこには笑わない自分がひとりいる。ムスッとしている訳ではないが何もおかしいことは無いので笑いたくても笑えない。能面のように無表情でいる、その顔がおかしいとまた大笑いする。わざとの笑いでも免疫は上がると言われるがそこまでもしたいとは思わない、、せいぜいニヤッとする程度が精いっぱいなので笑いでも得られると言う免疫力の向上は不可能だ。蛇足ながら免疫に関しては日々、サプリメントを摂っているので気休めでもそれでヨシと言うことにしている。...さて、ここまで書いてふと思った。。はて、自分はこれまで生きてきた中で腹が痛くなるほど笑ったことがはたしてあるのだろうか。。走馬燈の如く、脳内で過去を巡ってみた、、、答えは『ノー』だ。無い!そう、無いのだ。命あるうちに一度でいいから腹が痛くなると言う笑いを切に経験してみたい、四文字熟語で言うところの『抱腹絶倒』ってやつ。─話が迷走した。。元い、思い起こせば長男が生まれたのは小生が31才の時、同じ時はとうに過ぎて彼は今や33才。わが子と言えども別人格、身の振り方は本人の心の持ちようと行動次第。なので、親が差し出がましくアレコレ言うのは無粋と言うもの。尽きない心配をしても仕方がない。心にかけながらも、つかず離れずのスタンス。親の立ち位置はそれでいい。加えて言えば、悩んだ時はこちらも無い知恵を絞り、助け舟を出すことができたらそれが一番かなと。

満喫したであろう3泊4日の滞在。1月3日、帰りは新幹線発着の一関駅まで車で送ることに。車中の1時間余り、家では話さなかった心の内の苦悶を切々と聞いた。「しんどいコト、ひとつひとつは自分が成長する貴重なタネ」、「”経験のタネ”は”糧(茎)”になって”役立つ(花開く)”時が必ず来るから」、「しんどいコト=心の肥やし!ダー」などと、どっかで聞いたことがあるようなエールを送ったが、どう感じたかは知る由も無い。。。バタン、「じゃ!!!」バックミラー越しに見えるいつまでも手を振る姿に、ちょっと目が潤んだ。駅前のイルミネーション、まばゆい光が何故かしんみりさせる。そんなセンチっぽい思いに引きずられながら帰路についた。

帰京した長男が師走、長野へ出張した際に買ったものだと言う菓子。彼が帰った翌日、現地で菓子を選んだ思いを巡らせながら口にした。。なにこれ「めっちゃ、んまっ!」ザクッ☆とした食感、固めのウェハースに優しい風合いのクリームがサンドしてある。ネットで見たところ50年以上愛され続けているロングセラー、長野が誇る看板商品なのだとか。そうか、なるほどなるほど、どうりで納得。パッケージも昭和っぽくていいかんじ。

ひと箱9枚入りをヨメちゃんと二人で半分っこ。うまいうまい♪~