気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
 · 

納品...

きのうの地震で津波注意報が出ている中、どうかとは思ったが、一応ホテルに納品予定だった手前、向かってみた。すると、海岸通り界隈のガソリンスタンド、コンビニ、外食チェーン店など軒並み皆、閉店している。人っこひとりいない異様な光景は、まるでゴーストタウンだ。それでも突き進むと、ゲッ!!!、ホテルを目の前にして道路が津波用の遮蔽(へい)壁で閉じられていて通行できないではないか。。そりゃそうだよな、「すぐに高台に避難してください!」、「海岸には絶対に近寄らないでください!」って防災無線で盛んに言ってるのに海の近くにわざわざ来ているんだから。死の淵をさまよったハズの3.11を忘れている相変わらずのポンコツさには、トホホ。

ホテルに電話をすると「えっ!?、なにしてんの、そんなの明日でいいよ!」....はい、お粗末さまでした。

日が変わり本日、改めて納品の仕切り直し。問題の遮蔽壁も開いていて、めでたしめでたし。この津波遮蔽壁は出来たばかりで今回が初めての運用だったかと思う。きのうの行動は褒められたものではなかったが、まぁ、変な話、貴重な(?)閉じられていた所を直に見れたので、それはそれで良くないけど、良かったかなと。。

こちらのホテルも結構な築年数を数える。詳しくは忘れたが50年位はゆうに経っているかと記憶する。故・会長が前身のホテルを買収し、全面リニューアル。その後、今から30年位前だったか、系列する2つのホテルも含め、敷地内で温泉の掘削を始めた。当時、地元では、こんな所で温泉など出るはずがないと、冷ややかな風潮があった。しかし、そんな外野の声を気にすること無く、会長は執念でとうとう温泉を掘り当てた。後に聞けば、酒の飲めない会長であったが、このときは、涙にくれた祝杯をあげたと言う。開湯から20余年、今では”気仙沼温泉”として市民にも親しまれている。温泉の泉質は海の側と言うこともあり、しょっぱい”強塩化泉”で体もプカプカ浮くほどだ。

ホテルの名は、👉️海の見える温泉宿・サンマリン気仙沼ホテル観洋 長いホテルの名前にはワケがある。実は当時、前身のホテル屋号にあった『サンマリン』を頭に付けることが譲渡の必須条件とされたのであった。

番外;温泉話ついでに。。

気仙沼にもその昔にはふたつの温泉があった。いずれも山深い地の”早稲谷(わせや)温泉”と”金取(かねとり)温泉”。小さい頃に一度連れられて行ったかすかな記憶では、ともに湯が茶色だったのでおそらくは鉄分の温泉だったのかと思う。金取り温泉の方は俗に言う湯治場。ささくれた古い卓球台で亡き父が面倒くさそうに相手をしてくれた。お互いヘタクソすぎてピンポンにもならずあまり楽しくなかったが、今となってはそんなこともいい思い出だ。